b-medicalの日常

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医薬品卸談合の感想

最近睡眠量増やしたら、パフォーマンスと肌荒れが良くなることに気づいたb-medicalです。

 

医薬品卸大手3社、公取が談合容疑で告発されましたね。まぁ一年前に疑いがあって、今回告発。かなり時間がかかりましたね。

 

JCHOの入札で4社が談合していた事実が判明されました。独占禁止法違反ですね。

 

 

感想ですが。法律違反なのでアウトですね。

 

病院側からすると、本来もっと安値で購入できた可能性があった訳なので、損ですね。病院側は今回の件で得することは一切ありません。

 

医薬品の薬価は毎年改定されます。基本薬価は下がります。この際に医薬品卸が何円でどの程度納入しているが一つの基準になります。つまるところ、談合が発生した場合適正な薬価を決められない、医療費削減もできない。この点が問題として挙げられます。

 

 

ただ今回の談合が行われたのは、業界の構造上の問題でもあると感じました。

医薬品卸は再編がほぼ完了しており現在大手4社が市場の8割を占めています。

その大手4社の営業利益率の平均は1.5%程度です。非常に薄利な体質なのです。

 

病院、クリニック、薬局側は当然安値で医薬品を購入できるよう交渉する、医薬品メーカーは高値で医薬品卸に医薬品を購入させる。医薬品卸は板挟みにあっているのです。

 

医薬品卸は利益をだすことが非常に難しいのです。

 

とはいえ独占禁止法違反はアウト。今後の体制変化は必須だと感じました。